テレ東60祭 祓除
祓除に参加したので感想。大した事書いてません。レポ?です。
テレ東60周年の記念に横浜赤レンガ倉庫でいろんなイベントが実施されていた中で確か大森時生のTwitterでイベントが実施されるツイートを見かけた。
祓除
テレビ東京が良い61年目を迎えるために行う祓除。
Aマッソの奥様ッソ、このテープもってないですか?、滑稽、SIX HACKとホラー好きが注目しているであろう大森時生のイベントだ。滑稽は現地に行かずじまいだったので今回は抽選に申し込んだ。
当たった。
当たった時は勿論楽しみだったが、抽選申込が終わる頃に続々と僕たち参加してますツイートが現れた。
フェイクドキュメンタリーQの寺内康太郎
かわいそ笑、6、瘤談の梨
近畿地方のある場所についての背筋
SIX HACK、滑稽、素敵なしゅうまつを!にも参加した Franz K Endo等
最悪アベンジャーズの集合だった。
事前番組が放送されるとのことで録画して観たのだがマジの俳優業やってるいとうよしぴよさんが今回の祓除師であるとの情報があった。
とりあえずこれを観てください。
他にも祓除関係者全員ホラー絡みの最悪アベンジャーズだと改めて知らしめされた。
なんだか滑稽現地行けなかったし、せっかく横浜だから行っちゃえ〜とか気軽な気持ちで申し込んでしまって事前番組見てからめっちゃヒヤヒヤしてた。よしぴよのTwitterとかいろいろ調べまくった。ギター弾いてくんねえかな当日とか思ってた。
当日笑ヂカラも当たっていたので時間押しまくる真空とランジャを見て体がキンキンに冷えてカフェで暖を取っていざ祓除へ。
さっきまでいた客はもうほぼ帰っており来ているのは物好き達。
Twitterに載せた動画の通り真ん中席でまあまあ前の席だった。近いしステージには事前番組で見かけたテレビのアンテナがあった。
どうやら祓除の儀のシーンは撮影して良いとのことだった。この時点でもう何かを視聴者に撒き散らかす気マンマンで観客がザワザワしていた。
これは始まって最初の祓除の儀。ボヤボヤしていたお花がくっきり見えてきていた。これは一体何なのですか?と水原アナ(このテープもってないですか?)が質問しても「それは追々...」と誤魔化すよしぴよ。怪しすぎる。
https://x.com/jell_y_pi/status/1725848694791217316?s=46&t=oneH0UNqZ8MCzjkBfvCbZg
既に祓ってある動画を皆さんで見ましょうとなり、よしぴよは全て動画はチェック済みであるとのことだったが、初めて見ましたみたいなこと言ってたんですけどあれはよしぴよのただのミスなの...?
1.ショッピングモールの心霊スポット(放送前にテレビで流さないでほしいとの連絡あり)
女性の霊がいるとのこと。
アーカイブではうっすら何かが映っているとの事。
2.大量の死体写真の中にあった家族の動画
サイレン後転落死。この辺からよしぴよの発言が曖昧な感じ凄い。元々かもしれないけど...
普通にこの動画が個人的になんだか怖かった。
3.母親が事故にあったニュースのビデオ(中継)
順番うろ覚えなので間違えていたらすみません。あれは中継ぽくみせた前撮り?
実家に昔あったビデオレコーダーと同じでちょっとビビった。最初のビデオには母親が写っていると娘も言っていたが、よしぴよが祓うと黒い低い声の何かが映り込んでいた。
娘はお母さんじゃない、との事。よしぴよはお母さんですよと言い張っていた。あれは一体何だったのか。何かをあのビデオに遠ざけたのでは?
4.2019年に中古で購入したドラレコの記録
ゆうちゃん(赤ちゃん?)をあやすためにドライブする父親?
バッテリーが上がって駅まで送ってもらおうと車に同乗するサラリーマン
赤ちゃんの泣き声がして恐らくサラリーマンはその姿を見たのだろう。
止めろ!!!!!!と騒いで降りて逃げて走っていくのを黒いスウェットを着た男が鎌を持って追いかける。そして赤ちゃん?が運転してその2人を追いかける映像。
運転手が鎌を持って赤ちゃん?が運転していたのかと思ったけど、逆パターンもあり得るのかな。
5.決まった時間15:23に家の前を歩く女(テレビ関係者は心霊じゃなくね?とのことで没)
毎回服装同じだったけど3回目の動画はなんだか笑っているように見えた。
3回目は携帯のバイブレーションとモスキート音が聞こえた。モスキート音はみんな聞こえた?
6.ノストラダムスを信じていた男
1999年7月に自宅の地下に籠って明らかに食料も2012年まで持つようには見えなかったが見つかった2012年ではまだ息があったとのこと。
地響きや地震の揺れは彼の思い込みから起きたのか我々のチャンネルが合うようになってきたからなのか一体何だったのか。ミイラの手元にノストラダムスの本あったね。黒いシミがどんどん人間に見えて顔まで着けて何か会話をしていた。
一時期流行っていたゲーム"60seconds!"の父親が1人だけ避難できたパターンの手に嵌めた靴下と会話してるのと同じ感じ。
地下に籠る時はみんな内開きのドアにしような。
全ての動画を見終わって最後にまた祓除の儀。
配信勢は現地組の映像を見るまではスクリーンに映っていた映像を見ていたから事前収録だった事には気付かなかった模様。
現地組もスクリーンに注目してくださいと水原アナから言われたからみんなスクリーンメインで観てたと思う。画面撮ってて黒いモヤがよしぴよの後ろから出てきたあたりで水原アナの立ち姿とよしぴよが寒くて口動いてなかったので事前じゃん!と気付いた。同行した連れは気付いてなかった。
https://x.com/jell_y_pi/status/1725844823205400669?s=46&t=oneH0UNqZ8MCzjkBfvCbZg
一体あの最初の動画は何だったのかも教えてくれなかった。よしぴよから事前番組の川から連れてきた黒い影やらなにか顔が歪んでいた。一体何なのか。
チャンネル設定されて調和できましたおめでとうございますと言ってそそくさと立ち去るよしぴよ。水原アナもええ..って顔してた。
最初登場した時は観客全員拍手して綺麗な服装してきてんじゃんとかキャッキャしてたのに最後終わる時よしぴよがめちゃくちゃ怖かった。別人なんじゃないかと疑うぐらい、よしぴよの印象がかなり変わった。
隣でよしぴよ〜!って小さな声でキャッキャしてたメンズ2人も終わる頃には黙ってた。
Yahooの大森時生のインタビューにも記載されていたのだが、よしぴよに対する印象の変化を見事に大森時生は上手く使ったと思う。よしぴよに笑っていた観客全員が帰る頃には気持ち悪いどうしょうもない感情にされていたと思う。私もその1人だった。
【フェイクドキュメンタリー】テレビ東京入社5年目プロデューサー・大森時生が語る“分かりづらい不気味さ”が人気の理由(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース
インタビュー内容面白いので読んでね。
現地組は海沿いの強風でさらに冷え切った赤レンガで「え、これ終わった...?」ってパニクって黙り込んじゃった。無言の変な気持ち悪い空気での退場。こんな退場経験した事ない。
https://x.com/futsujo_tvtokyo/status/1726088341727425021?s=46&t=oneH0UNqZ8MCzjkBfvCbZg
アーカイブも有効らしい。
大森時生がしなぷしゅ担当してるらしくてそれで何とか今は気持ちを保てている。
https://x.com/tokio____omori/status/1726193117446254597?s=46&t=oneH0UNqZ8MCzjkBfvCbZg
参加した現地組の皆さんお疲れ様でした。
いちばんすきな花 1話
2人組になれなかった四人の話
一人一人の2人組になれない理由はそれぞれ違う。どれかは誰かしら当てはまるところはあるだろう。一人一人に少しずつ共感できるものがある。
たらたらと読みにくいがなんとなくの感想とかを書いてます。
生方脚本は坂本裕二リスペクトの影響もあり一つ一つの出てくる言葉が重く刺さる。友達関係の終わり方にもいい終わり方悪い終わり方が見えた。
4人が初対面の会話は坂本脚本かと思った。まるでカルテットみたいでとても楽しみだった。全てのセリフが自分に突き刺さる。共感する点が多くゾッとした。面白いけど観るのはしんどいドラマ。
春木椿
2人組にさせてもらえなかった1人。
「旦那にはいい。いいもの選ぶならあれ。」
「つまんなそうだけどね。」
彼女がいるから女性との食事も断るし浮気の可能性の低い。旦那にはもってこいの男。しかし、職場の同僚にもつまんなさそうと言われる始末。椿を選ぶ女からすると何が足りないのか。
唯一選んでくれた純恋。
しかし、婚約して家具や家まで買って引っ越しまでしたのに純恋は椿と共にするのを辞めて友達だった森永くんのもとへ。
椿も前から気にしている素ぶりをしていたが、女友達いないの?と聞かれるといるよ!いるよ!と言って男女の友達関係を肯定している様に見せている。心の中では肯定なんてしていないし自分は恋人がいるから女性と食事になんて行かない。
しかし、純恋との関係を悪くしたくないし、優しいからこそ森永くんと会わないでほしいなどとは言えない。めんどくさいことを全て避けていく。
そして純恋は森永くんを選んだ。純恋と2人組になれなかった椿。
好きだった?と聞いても好きだったとは答えてくれない純恋。残酷すぎる。
純恋の2人組つくるの苦手とは椿の苦手とは同じことなのだろうか。
「椿くんも友達なら良かった。友達なら3人でも良いのにね」
3人なら1人の集合体だから2人組と違ってお互い向き合わずに済むから純恋はそれが楽なのだろうか。二人きりになるの苦手な純恋にはめんどくさい事を避けてきた椿は苦しかったのかもしれない。
ペアのパジャマとスリッパを箱から取り出すのとても悲しかった。
みんなのいい人にはなれるのに、誰か一人の一番いい人になれない。
いい人=友達
誰か一人の一番いい人=恋人・今後一生共にするパートナー
美容院のシーンで花は好きだが、花屋は嫌いな椿。実家が花屋だから尚更思うのだろう。実家に寄りつかないタイプ。
奇麗でしょうと見せて選ばれていく。残った花で萎れてしまうと店で売ることも出来なくなる。勝手に花束というグループも作られていく様をみて学校と対比して椿は考えているのだろう。
潮ゆくえ
二人組をつくるのが苦手だった1人。
「はい。好きな人同士でペア組んで下さい。」
小学生はなんて残酷なんだろう。態度が正直に出る。2人組組む時先生も隣同士とか休みいたらそことそこ組んでとか言ってくれればいいのに。でも好きな人同士でっていうのには大人になってから必要になってくるから先生は言ってたんだとわかるゆくえ。
塾の生徒には今勉強しているページと比べて他の子はもっと進んでると言われると「うちはうち、よそはよそ」という言葉を良いように使っていたが、自分のことに対してはこうだと思い込んでる感がある。
私も好きな子同士、ペアという言葉が学生の頃とても嫌いだった。夜々の言う通り心理合戦で寿命が縮む思いだ。全員が全員そうやって出来る訳ではないのに。
女友達をつくるのは苦手で、学校では友達はできず唯一高校から仲良くなった塾友達の赤田。塾は好きな人同士でだの何だのはない。
価値観も同じで男女の友情は成立するし、恋愛感情なんて無い。赤田の結婚には喜び結婚式も赤田は呼ぶつもりだった。
安室ちゃんでもなくカエラでもなくコブクロ。
ゆくえの妹も心配していた通り、そこからは呆気なく男女の友達関係は終わった。
ゆくえ妹、赤田嫁はパートナーがいるにも関わらず男女で密室で2人きりで会うなど考えられないのだ。どちらかが異性に対する感情があるかもしれない、今後起こりうるかもしれないと考えるのだ。私もこの2人寄りの思考である。ご飯ぐらいならいいが密室は、、、と言う気持ちになる。
本当に友達だと純粋に思って接していたから赤田はこんな顔になっちゃうよな。
しょうもなには申し訳ないが共感できなかった。
しかし赤田の残酷さはとても心に刺さった。
Q.スタバの新作誰と飲めばいいの?
A.1人で飲めるでしょ?大人なんだから
Q.髪切った後、服買った後、変じゃないか誰に聞けばいいの?
A.美容師さんとか店員さんに聞きなよ。
Q.新しく買ったLスタンプ試しに送る相手
A.芸能人の公式のやつとかあるからああいうのに送って。ちゃんとすぐ返信くるし。
違うんだよ。お前の反応が欲しいんだよ。スタバ1人で飲んでも共感する人いないじゃん!店員とかはみんなお世辞しか言わんじゃん!AIとかロボットの返事じゃなくてお前の返事が欲しい!!!!ちょっとクスッと笑いたい!!!
仕事中とかに女から彼氏にLINEきたら嫌ですけどね。ゆくえの気持ちもわかるよ。
「価値観ってそれぞれだから。誰か的には常識で正義で絶対ってことあんだよ。」
赤田が選んだ人は結婚する彼女であって、彼女と今後共にするためには価値観をどちらかに合わせなきゃ一緒になんてそりゃ人間いられませんよ、と。友達やめなきゃいけないのは赤田も意味分かんねえけど、彼女からするとこれは悪なのだと。寄り添って生きていかなければならない。だからゆくえにはもう会えない。連絡もできない。ゆくえよりそりゃ結婚する彼女の方が優先順位は高いに決まってる。
別れ話で木村カエラ。もう赤田の結婚式では歌えないのだ。招待も取り消しだ。
山盛りポテトと2人分のメロンソーダを準備していたのに。顔しか入ってないけど2人分支払わされるし。1人だとしないものばかり。うしおにとって赤田は2人組の片割れだった。でも赤田の2人組は結婚する彼女なのだ。
山盛りポテトをみる赤田。お前と食うつもりだったんだよ。
カラオケに入ると前はメロンソーダ2つだったのに1つになった。
佐藤紅葉
一対一で向き合ってくれる人がいなかった1人。
少しずつイラストの仕事も貰ってはいるがそれでは食べていけないからコンビニのバイトもする紅葉。仕事の合間に絵を描いても0円ならお絵描きと言われ、上司には他の同級生と比べられないかだの言われ最後には多様性の時代という建前だけの言葉を使われる始末。
SNSに自分の絵を描いて見つけてくれた人から仕事の依頼が来てお金になるし、自分の絵を好きだと言ってくれる人が欲しいのだ。
絵の仕事を増やして欲しくて交渉しても、絵は良いけど好きになってもらえる絵描いてねと言われてしまう。自分の絵は良いと言うならなぜ好きになってもらえないのか。
LINEグループ惨すぎる。こんなにみんな抜けるもんなの、、、?みんなで集まるまでは抜けないと思うんだけど、、
しかも勝手に後ろから人のLINE覗くなや。そして鼻で笑うな。きっと何も思わずLINE抜ける方なんだろうな(偏見)
でも幹部をやってたら友達に嫌われることもないし集まったりも出来るのだ。
友達の姿すら紅葉からはLINEの名前だけで出てこなかった。孤独感がエグい。
久しぶりの友人から差し飲みの誘いがきてすぐにお湯沸かすの辞めて荷物持って出ようとしたらネズミ講の餌にされてるだけだった。
ネズミ講してる友達も向き合ってる訳でもなくただの勧誘相手の1人としか見てない。
2人組が男女だろうが理想的な紅葉。
嫌われてるわけじゃないけどいてもいなくても同じで、みんなの良い人にはなれるのに誰か1人の1番好きな人にはなれない。
友達の友達もみんな友達と思っていたが、気付けば本音を話せる相手はいなかった。
薄っぺらい関係しかできない自分。
深雪夜々
一対一で人と向き合うのが怖い1人。
親にも見た目で可愛いものが好きでお人形遊びが好きなのだと決めつけられているが将棋が好き。でも1人で将棋は楽しめるものでもない。けど向き合えない。
椿が客として来たシーンでパッと見で苗字が椿だと思い込むあたり、自分は思い込まれたくないのに相手に対しては思い込んでしまう。
先輩に男だから下の名前で呼んで仲良くなろうと思い込まれていびられる。
相良とご飯に行くまでのシーンで相良の言う言葉はとても良いと思っていたのに。
「勘違いされるのも決めつけられるのも全部慣れた。」
「でも傷つきはするでしょ。傷つけられるのに慣れても傷つかなくなるってことないでしょ」
この相良の言葉は夜々にはとても刺さっただろうし泣きそうな顔してた。傷つき慣れても何も思わない事は無い。傷ついた事だって覚えてる事も沢山ある。
カタツムリになりたい(両性具有で男女の関係ない世界、働いている美容院の名前もsnail)
性別のない世界ならこんなこと起きないのにね。
人と向き合うのが怖いから周囲に合わせた会話をして取り繕うことで勘違いさせることもしてる。(小5のペアのくだりとか)
相良にも結局届くまでに自分で男女の関係として自動変換されて家に連れてかれそうになるし、相良の勘違いなのに説教されるのも意味分からないし、それが夜々を傷つけてることの自覚は相良にはないのかな。
「軽い気持ちで男と2人で会うの良くないよ。友達っていうのを自分が男と遊ぶ言い訳にするの良くないよ。」
夜々は本当に男女の友情関係だと思っていたのに。相良はその関係だとは思ってなくてお互いに考えが違っていた。けど説教するのは最悪。
たまたま椿と出会って家に行ったから見てしまったが、渡したスタンプカードとクーポンをゴミ箱に捨ててあるのを見るのはかなりきつかったと思う。
夜暇になって唯一急に誘っても来てくれると思ってた友達にも「他に相手いるでしょ」だの「会いたいって言ったら喜んでくる男いっぱいいるでしょ初回無料トライアルみたいなストックがさ」見た目が良いんだからいっぱい男も寄ってくるんだから男と会えばいいじゃんなんてなんでそう言えちゃうんだろうか。涙堪えながら夜々は返事してたけど余計な言葉すぎる。
初回無料トライアルみたいなストックって人を何だと思っているのか。
泣いてたら男がナンパしてきたけど見た目でしか寄ってこない中身のない男。流石に夜々もブチギレでした。カタツムリになりたいね。
友達になりたいだけなのに、異性というだけで勝手に恋愛と捉えられてしまう。
オクサマのくだり
2人組が苦手な4人が偶然集まる。
カルテットの唐揚げのシーンやとわ子のすき焼きのシーンみたいだった。
インターホンが鳴ると純恋かと思って飛び出す椿。めちゃくちゃ病んでる。全てが純恋の関係者だとおもって声かけてるけどみんな「スミレ?」状態だった。
ちょっとあっただけで友達認定しちゃう紅葉。深い関係にはなれてないが軽い関係性はすぐに構築する。椿全否定だけど。
夜々が来たシーンで同世代の男女なだけで奥様と決めつける。自分は関係性決めつけられたくないのに。
おうちにご招待するシーンでいきなり恋人いるかチェックするのは自分が家にあげる女性に恋人がいるとややこしいし恋人を傷つけるからチェックしてるんだろうけど。事情を知らない3人はめちゃくちゃ変なやつだと思うだろうな。
恋人がいると厄介
椿→恋人関係だったのに別の男に持ってかれる
ゆくえ→恋人がいると男女の友情を否定されて友人でなくなる
考えは違うがいると厄介が共通している。
オクサマの墓。
男女でペアのマグカップにならないようにわざわざ紅葉に自分とペアのマグカップを渡す椿。
男女の関係で友情が成立すると思っているゆくえと紅葉。
大概が性欲だと思ってる椿と夜々。
全員が共通の価値観はないことな改めて分かる。
椿は初対面は得意なのにどうしても2度目は苦手なのか。それも二人組が苦手な理由の一つにありそう。美容院も点々としてるんだろうな、
ゆくえの二人組の話
あらゆる人数の中で2人というのは特殊で
2人である人たちには理由や意味が必要になる
2人は1人より残酷
2人は1人いなくなった途端1人になる
もともと1人だったときより確実に孤独な1人になる
2人は強いに決まってる
1人の人間は2人の人間がいないと生まれない
逆に3人以上の複数人というのは1人の集合体でしかない
個々の価値は間違いなく2人の時が一番強い
確実に2人はお互いに向き合っているからこそ価値が強い。
2人組だと思っていたのに1人になって孤独な1人になった椿とゆくえ。
男女の関係以外では2人組になれない夜々。
複数人だと集まれるのに誰も自分とは向き合ってくれず2人組になれない紅葉。
2話は地獄の同窓会これから観ます。
今期の月9朝ドラにしないと着いていけない
マジでタイトル通り真夏のシンデレラ、、、、
話のスピードがエグいくらい早くて、キャラが濃すぎてもうお腹いっぱい。
5話は今のところ過去1ですが今後も更新されると思う。友達に見せるようの感想。
時系列は無茶苦茶。
お客のおじさんとTシャツが同じ顔で一致してて何回も見返した面白い。
シュシュシュ受け入れてくれんのぐっさんだけだよ。視聴者引いてるよ。もういいよ。
妊婦にも瞬間移動のスピードで助ける夏海受け入れられる健人の体幹強くね?
そしてまだこれ告白してないのにこんな抱きしめあうもんなの?話の順番イカれてないか?
夏海は東京にたくさんある映画館じゃなくて交番に行け。良かったな拾ってくれた人いい人で。
カンタ?
草。いる場所特定出来んのに試験の日にちぐらい把握しとけや。
悲しみのミドズボ。お前ら考えること同じなの何なの?手段花束しかないんか?マーガレットまで被ってるのヤバいよ。しかもこの一瞬の素直で次好きかもとか言うのヤバいって。
童貞はびっくりしちゃうよ
ミドズボ女のために司法試験受けるのもヤバいよ。振られたらどうするんだよ試験やめんのか?
ここの三角関係はマジでなんでこうなってんのか何も分からない。
健人のプレゼントはクジラしか脳無い。
ご飯ほんとに食べた?
医者も教師も暇すぎないか?よく来るな。頻度がエグい。教師は夏休みかも知れないけど、医者は夜間小児対応するぐらいなんだから、大きい病院だろうし、医局所属にしては暇すぎないか?ボランティアだろうが何だろうが、ライフセーバーする元気あるのヤバいで。
そして匠、お前はどういう流れで夏海を好きになったのか無茶苦茶だぞ。最初振っといて、別の男来たからワーワー言い出して俺好きなのかもとか、、、しかも先生夏海聞こえてるよそれ、、、そこでいう話じゃ無いだろ、、、
匠もう夏海脈無いよ。間宮に向いてるよ。
匠も東京に夏海連れてったら2人で迷子になっちゃうよ。
湘南の人間東京に連れてったらそんな迷子になるんですか!!???
間宮婿養子?来すぎじゃない?
気づいたら日変わって服も変わってるけどいるんだけど何?お前仕事は?この間も仕事蹴って女のとこいって評価下がったのに何してんの?マジで自由すぎだろだから文句言われるんだぞ。仕事してください。
そして特大大朝ドラ
濃いって、、、マジで、、、
これNHKですか?18/40じゃないですよね、、、深キョンとまいんちゃんどこ、、、?
激オモドラマに途端になってビビったんですけど、、、日曜劇場ぐらいの重さ、、、
半分、青いか?弟の恋愛エピ薄いし喧嘩して帰ってた記憶しかほぼないんですが、、、(私がながら見だから)
秋香の母ちゃん夏海のことボロカス言ってて鬼かと思った怖かった。父親のぐっさんなんかフォローしろよ。
月9じゃないよこんなの、、、怖いよ、、、時代が昔に遡ったのかと思ったよ、、
即答すみません間宮草でした。
月9ヒロインの土下座中々観ないですよ。任侠ドラマ?なにこれ?借金?
秋香ちゃんめちゃくちゃクズだった。
夏海の無駄な土下座。早く言ってやれよ秋香。
二股って海斗とバイト先の人ってコト...!?
脳内のハチワレがパニクってるよ。
バイト先の男カスやんけ避妊しろ!!!
そして庇う海斗、、成長した、、?相談の仕方もっとあっただろ
向こうの親御さん二股聞いて固まってたぞ。
そして修、お前はマジで外来とかやっていけんのか?人間の気持ちが分からない医者はめちゃくちゃ態度悪いし評判下がるから今後医局外されたらしないか?医者の同期と仲良くしてるか?何科の専攻か知らんがもうちょっと年寄りには優しくしろ?もうちょっと頑張ってください。
はい、また次回も無茶苦茶です。
この間激オモ回だったのにこんなニコニコとおそうめんの準備できちゃう家族
もうついていけません。
ていうか全員好きになるきっかけ分からなさすぎるんですけど私だけですか?
〜っているかな?
慎森回。春の慎森祭りでした。
EDの歌詞通り彼は高いプライドと器の小さな人間。
ペット用の缶詰を食べてしまっても自分で自分を励ますタイプ。パンダがとにかく口からかわいいと溢れ出すほど大好き。
聞きたいことを聞きたくないからプライドが高いので八作に代わりに聞いてもらう。
プライドが高いとにかく高い。本当に相手にされないとショックをうけるし、走り方めっちゃダサい体育の成績12年間1。バスケ死ぬほど下手くそ。
慎森の口癖のように言う「〜っているかな?」は今話、全てがひっくり返っていく回でもあるのだ。
①「〜っているかな?」
人間って走る必要あるかな?→公園まで走る
②「〜っているかな?」
スポーツっているかな?→バスケ
人を幸せにする機能が備わってないと自己分析。
しかしそんな彼にも幸せな瞬間があったのだ。
2人の出会いは独特な通話の仕方だった男を見たことがきっかけ。
これまで屁理屈を言ってばかりで自分の居場所がないからイベントも全て嫌い。
けどとわ子との結婚式という一世一代のイベントはこれまでに経験したことないほど幸せだったのだ。
幸せハッピー。
世界一幸せな瞬間だった。それなのにその幸せを自分で捨ててしまったのだ。とわ子に未練ありまくりなのだ。
娘のインスタをみて食材や鍋を持ってきたが本題の肉を買ってこない元夫たち。3人の元夫たちが娘のインスタチェックしているのめちゃくちゃおもしろい。
③「〜っているかな?」
お土産っているかな?→醤油持参
「こんばんは、すき焼き」
カルテットの唐揚げを思い出した。
「センキュー、パセリ」
④「〜っているかな?」
挨拶っているかな?→こんばんは、すき焼き。
肉を買い出しに行った時にマンションの外に見覚えのあるソファが。脚を切られて拾った時と同じように粗大ゴミのシールが貼られていた。部屋になかったからまさかと思ったら容赦なく捨てられていた。
苛立ちでソファを蹴って出た言葉は「痛い」
それは物理的に痛いという意味合いではないだろう。自分を自分で慰めるはずの彼はシャワーヘッドに頭をぶつけるよりかは痛くないはずなのに励まさない。これは彼の限度なのだ。
1人上に上がってとわ子へソファについてとことん悪態をつく。
「私が言ってない事は分かった気になるくせに私が言ったことは分からないふりするよね。」
かなり辛辣だが夫婦だったからこそ見出しているのだ。
それに対して論点をずらす慎森。
「怒ってもないしめんどくさくもないよ。だってもう他人だもん。関係ないもん。」
めんどくさいは好きと嫌いの間でどっちかというと好きという話をきいたとわ子はめんどくさいとも思っていない。とわ子にとってはもう過去なのだ。
八作が女性の過去になれることは幸せなことだと言ったが、慎森にはそうは思えないのだろう。とわ子にボコボコにされてノックアウト。ソファも捨てられて、未だにフリーのとわ子を見ると自分は未練を断ち切れないと本音を漏らしてしまう。
思い出にできない。さよならが言えない慎森。あのソファに座って時間を取り戻したい。無くした時間を取り戻したいと思っていたのだが、とわ子からするとあのソファで2人で過ごす時間を捨てたのは慎森なのだ。
「無くしたんじゃなくて捨てたんじゃん。捨てたものはもう取り返せないよ。」
それはソファも一緒。捨てたのだ。脚も切って取り戻せるわけない。思い入れはあるし大事にしたい方だが割り切ったら容赦なく足も切るしなんなら雑に資源ゴミシールも貼るのだ。
とわ子はあの2人の沸騰していた日々を思い出としたし、さよならもした。だから慎森に対して何も思わない。
昔のようにおでこをくっつけて話してももう他人なのだ。めんどくさいとも思わない。娘に勘違いされて最後は互いに嫌いと言い合って終わった。網戸外れることが戦争より嫌いと言ってしまうとわ子が慎森にも戦争より嫌いと。けどそこも息がピッタリあっていたからこそ幸せになれたのだろう。
すき焼き祭りには参加しなかった。
そのまま公園で不当解雇で住む場所さえ失った小谷翼に話を聞いて貰った。自分の悪い点を言われてもそうですねと全て認め、普段なら曝け出さない弱い自分を見せる慎森。
きついことばかり言われたが、小谷翼は「スポーツの1番は勝った人じゃなくてgood loser。何をしたのかが重要だ」と教えてくれた。彼女は悪態ついていた彼に素直になる勇気を与えたのだ。勝ち負けなんて関係ない。
だからすぐにすき焼き祭りをしているであろうとわ子の自宅へ向かうと目の前で連行されていくとわ子。事情を知らない慎森はとわ子を守りたいと必死にどれだけダサくても走る。
⑤「〜っているかな?」
人間って走る必要あるかな?→とわ子を助けるためのダッシュ
その行動を行うことが1番なのだから。good loserなのだ。
当時悪態ついてもさらにその話にのってくれていたのがとわ子なのだ。素直にありがとうと言えたのだ。
⑥「〜っているかな?」
いちいい離婚したって言う必要あるかな?→警察署にて、大豆田とわ子の離婚した夫です
小谷翼の発言の影響もあるだろう。これは彼にとっても大きな変化だ。出会ったきっかけだった気に食わない電話の話し方。これは思い出へと変わった。お疲れ様も言える。悪態ついていた彼がとわ子を褒めた。本音を全て曝け出したのだ。ずっと言いたかった事だから。
「君は昔も今もいつも頑張ってて、いつもきらきら輝いてる。ずっと眩しいよ。」
「今の言葉が私のいちごのタルトかも。離婚したけど、今でも一緒に生きてると思ってる。」
「僕までタルト貰っちゃったな。」
いつも頑張ってるねって本当は結婚している時に言いたかったのだろう。けど今やっと言えたのだ。現在のとわ子のなかに慎森が生きているのだ。溶けて混ざり合っている。
人を幸せにする機能が備わってないと言っていた慎森だったが不当解雇された小谷翼に対しても何とかして助けようとなっている。あんなに〜っているかな?って言っていたのに。彼の止まった時間も進み始めた。
今回のドラマの演出で多かったのは混ざる、溶ける、繋がるといった混じり合う映像や小道具。
溶けるソファに缶詰、パンダ、チーズフォンデュ、恋の6秒ルール、すき焼きの卵、充電完了。
慎森が今回とわ子と混ざり合うことで不当解雇と戦う弁護士としてお金をもらえる正義の弁護士ではなく、小谷翼の言う正義の弁護士となるのだ。
八作も慎森もそれぞれの人生が進み始めているが、その中で最も未練タラタラな男が1人。とわ子にこないで!と言われようとも逆に愛してる鹿太郎の番。器の小さな男。
ED
おい!!!!!!!!!!!!!!!!Presence Iとおもってアルファベットのiと思ってたらさ、、、1じゃん、、、、BIMいたじゃん、、、、、、、、
おい、、、、岡田将生ラップじゃん、、、、、、はあ、、、???消したら増える消しカス、、、
ドラマの内容と組み合わせたラップ。たまんない、、、、PUNPEEとか出します???SUMMIT繋がりですか?
とわ子のとわは永遠のとわ?
馴染みのソファも今日で新品
6.5.4.3.2.1...
痺れた、、、、角田はマジ歌だけどラップすんの、、、、今日楽しみだな、、、
第2話のかわいいポイント
お肉買ってきたよ〜のシーズン1と2
お湯と氷とストロー
暖かくなって来ましたが体調にはお気をつけください。誕生日翌日に甥っ子に胃腸炎をうつされ我が家は家族全員寝込みました。
楽しみにしていたドラマがついに始まった。TBSでカルテットをプロデュースしていた佐野亜裕美がカンテレ所属となり、大豆田とわ子と3人の元夫でまたも坂本裕二とのタッグ。強すぎる。
俳優陣もカルテットに出演していた松たか子と松田龍平、さらに東京03の角田晃広に岡田将生。
松田龍平がめちゃくちゃタイプなのでバツイチ龍平見るしかないじゃん、、大豆田シーズン1は女を狂わせる天才だよねこれ、、、、、、
心配性のもっちんは長岡亮介、、、レストラン行きたい、、、
大豆田だからmameのワンピとリュック使うなんて、、、、、スタイリストよ、、、、、結婚詐欺師斎藤工、、、、世の中の女は騙される、、、、、終盤にボウリングするFRESINO出てきてバチくそかっこいいEDじゃん、、、STUTSよ、、、、松たか子よ、、、、3人の元夫のコーラスの贅沢たるや、、、、最高、、、
綿来かごめさんはすずめちゃんの血縁関係者か何かですか、、、
とりあえずもう最高なんだけど、早速坂本裕二の脚本らしさが今回もブイブイ言わせてた。
未練タラタラ(?)のシーズン2.3がとわ子の電話に八作が出た事で八作の家に押しかけ急遽始まった3人の元夫会議のシーンだ。
とわ子とはもう関係ないという八作。
どんなに煙たがれようとも近づこうとする鹿太郎。
顧問弁護士だからと言い訳をして離婚したつもりもない慎森。
彼らは彼らなりにとわ子への気持ちが何かあるのだろう。共通点は眼鏡ぐらいでタイプも違う3人。2人ずつで見ると何かしら共通点あるなって感じるポイントが少々ある。
以下3人の元夫会議シーン
鹿太郎「彼女のことをどう思っているのか。お互いにねこれはっきりさせといた方がいいんじゃないでしょうか。」
慎森「はっきりも何も離婚してるでしょあなた。」
鹿太郎「君もね、あなたもね」
八作「僕は関係ないんで」
鹿太郎「いや関係あるでしょ元夫、元妻という関係」
慎森「元がついてたらそれは関係ないでしょ。ねっ。」
八作「なんの"ねっ"ですか」
鹿太郎「じゃあ僕も君のように例え話をしましょう」
鹿太郎「親が水になりやがて氷になったとしてもその氷は鍋で沸かしたらお湯になるよね」
慎森「もう一回言ってもらえます?」
鹿太郎「お湯の水が氷になったとしても必ずしもその氷はお湯に戻らないことも僕はないと思う!」
慎森「もう一回言ってもらえます?」
鹿太郎「お湯が夫婦だとしよう。そのお湯の熱が冷めて氷になるとき、その水が氷になる時、その氷はお湯だったときのことを決して忘れはしないだろう?」
慎森「どういうことですか?って聞いてください。」
八作「どういうことですか?」
鹿太郎「それは言えない…。ただ、ただ言えるのは、僕は今でも彼女のためなら爪を剥がされても耳を削ぎ落とされても僕は平気ってこと」
この鹿太郎のセリフだ。
前回のブログで書いたが、
"坂本裕二の脚本は東京ラブストーリーもいつ恋もカルテットもはな恋も全てテーマは同じで、一度発生した恋は全て等しく尊いし、大切な思い出として叶わない恋だろうが何だろうが全てに意味がある"
まさにこれだった。
鹿太郎からすると沸騰したお湯のような状態の夫婦だった頃は今は氷になったとしても元はお湯だったのだからそのことは決して忘れはしない。あの時の2人の恋愛は尊い。ただそれを鹿太郎は引きずっているからお湯に戻る可能性だってあると言うのだ。
慎森は離婚したつもりもないしまだ顧問弁護士だし鹿太郎の言ってる意味が分からないと何度も聞き返し、新幹線で東京から京都(とわ子)に行くとして名古屋で降りても歩いていけるし鹿太郎は横浜だから無理だと言ってしまうのだ。しかしこの新幹線のセリフは心の中で名古屋から京都の距離はまあまああるし歩いてなんて行けない本心が混ざっているのかもしれない。大阪(とわ子)に行くとして京都(慎森)だったら歩いていけるのにそうは言わなかったのだ。実は分かってんじゃねえの?慎森パンダよ、、、、
そのあとのシーンのそれぞれがドリンクを飲むシーンでも3人の性格が現れていたシーンだと思った。
八作はグラスは持たずストローをしっかり掴む。
鹿太郎は片手で勢いよく掴んでストローに逃げられる。
慎森は両手でグラスを掴んで飲む。
みんなバラバラなのだ。ストローがとわ子と考えてみたら八作が1番強い。離してねえんだもん。逃げられてるストローは鹿太郎から逃げるとわ子。大事そうにグラスを持つがストローは掴めていない慎森。
今後この捉え方が彼らの関係と考えていきたい。今日の2話を楽しみに待つしかない。春のすき焼き祭りだ。ちなみに春のパン祭りを松たか子は現場でしまくっている。
とりあえず落ち着いてED曲聞こうや。次はシンシン回だよ、、、、、
麦と絹のクロノスタシス
あけましておめでとうございます。
この映画を観た日から日記をつけ始めました。意外と続けれてます。
これは分かるの渋滞した映画。
どうしても観に行きたくて友人に頼んで花束みたいな恋をしたとヤクザと家族を連続で付き合ってもらった。1年ぶりの映画だった。まとめて見ると結構疲れた。
そんなことはさておき、今回はタイトルでも分かるように"花束みたいな恋をした"についての話。ほぼ自分用の記事。DVD出たら一人鑑賞用に買おうかと検討してしまっている。ノベライズ買った。(ハマりすぎ)
以下、ネタバレ
大衆的映画
これは大衆的映画ではない。
まず感じたことはこれだった。
人それぞれこの映画の感じ方は違うだろうが、大まかに2者に分かれていると感じた。
恋愛映画的視点とカルチャー的視点。先日見た情報番組で聖地巡礼や年齢層幅広く支持されていると特集されていた。
一緒に行った友人は正直出てきた固有名詞はほぼ知らないが、恋愛映画としての視点では彼女にも刺さっていた。映画について話すと、彼女は恋人と別れたタイミングが恋人の就職後のすれ違いでその当時を思い出したとの事だった。この映画も大きなズレが生じるタイミングとしては就職後だったからだろう。だからよりリアルに感じていたのだ。
ある意味、カルチャーを除いた上で観ても固有名詞とか曲や小説、分からない点はいくつかあるが、この映画は分かるの大渋滞だから、共感してしまう。学生恋愛、半同棲、同棲、社会人の恋愛を経験しているだけでも尚更共感が強い。特集でも70代男性が昔の同棲していた頃を思い出したと話していた。
付き合い始めはずっとどちらかがどうしても行かなければならない事がない限り一緒にいたい気持ちはめちゃくちゃ分かる。同棲始めたときの上がる気持ちもわかる。好きな人と好きなことしてずっと一緒にいれるんだもん。幸せだよね。そこが共感できるのだろう。私も共感した。
映画という面で理想的な箇所も勿論挙げられる。例えば、学生で同棲していくつか家具を自宅から持ってきただろうが、リサイクルショップで集めた設定だとしても資金的な問題があるだろう。フリーターで猫を飼うのも苦しい。あの歳であの娯楽量は難しい。仕事終わり30分も冬に川沿い歩けない。ヤバい先輩がいない。好きなことして好きだけで生きたい人が人生の勝算を立ち読みする人にかつて互いに美しいと感じていた世界を押し付けられない。同じ日に別れる決意なんてできない。気が合うにしても、絹と麦みたいなここまでばっちりの人間に出会ったことがない。これはめちゃくちゃ理想の映画。理想と踏まえて見ないと心が死ぬ。
しかし、セット撮影とは思えないリアルさや、先程申したように恋人と実際にしているであろう経験によりカルチャーを知らずとも共感して年代関係なく夢中になるのだろう。理想の中にリアルさがある。
普通に美術の技術がヤバいので見て下さい。パレットベッドやりたい。
『花束みたいな恋をした』ふたりの趣味があふれた部屋 | CINEmadori シネマドリ | 映画と間取りの素敵なつながり
別の友人が先日見に行ったと(私が彼にゴリ押ししていたので)報告があった。映画に出てくる固有名詞が全て分かる人だった。リアルすぎて心が痛い、カップルで観る映画じゃないと連絡が来た。
彼曰く、
"マジで個人的に押井守とか菊池成孔の粋な夜電波とか知ってたからうわ〜ッってなってしまった"
"あれガチでオタク映画だよ"
"サブカル殺し"
彼はカルチャー的にも刺さっていた。麦と絹より2.3歳若いが、ドンピシャ世代で実在するカルチャーだったからこそ尚更リアルに見えるのだ。
押井守本人が出てきたシーンでは終電に間に合わなかった4人のうち社会人の友行と泰子はこの映画を見るとしたら恋愛映画的視点、麦と絹は友人同様だったのではないかと感じた。完全に机を挟んで壁ができていた。魔女の宅急便の実写でテンションが上がる2人と押井守を神と言い、押井守の認知を一般常識、世界水準だと話した2人。
分からない人にはAwesome City Clubでさえも映画上のグループではないかと思うだろう。天竺鼠やcero、きのこ帝国など分からないと彼らの感じた感情には感情移入できない。"今村夏子のピクニックを読んでも何も感じない人なんだよ"と発言した時の思考も重みも分からない。
ファミレスでの別れ話のシーンもそうだ。
自分達と清原果耶と細田佳央太演じる若者2人を重ねて別れを決意できたのは米津玄師でもなく、King Gnuでもなかった。羊文学や長谷川白紙、崎山蒼志が注目されている昨今の音楽シーンを話す彼らだからこそ2人は重ね合わせることが出来た。
この映画の楽曲プレイリストを聴いて欲しい。
プレイリストには出てきた楽曲だが、GreeeenやSEKAI NO OWARIは含まれていないことに少しゾッとした。
MaXXの「映画「花束みたいな恋をした」劇中登場曲+インスパイアソング」をApple Musicで
あとうる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー見てくれよな。
この映画は主人公と同世代だったり、趣味思考が麦と絹が運命と感じたように一致しない人はとことん切り捨てている。
先程述べた情報番組の特集はカルチャーに全く触れず、NONSTYLEの井上が共感ポイントを紹介していた。そして志らくと女性の出演者がそんな経験ないから分からないと納得せず井上をイジって終わっていた。
番組と井上は恋愛映画的視点での共感、志らくと女性出演者は映画を観ていないが詳細を聞いても共感できず切り捨てられている人の立位置であった。
一部しか共感出来ないものを共感できた2人
あまり周囲が理解してくれない好きなものが一致した瞬間はその相手が自分の良き理解者であると思ってしまうし、魅力的な人間に見える。きっかけである押井守で興奮していたのはあの中で2人だけだったし、穂村弘、長嶋有を大体読んでいて、映画の半券を栞にするタイプだし、天竺鼠の単独に行けなかったからここで会えた。天竺鼠のチケットがその日会うためのチケットだったのかもしれないと思ってしまう。カラオケに見えないカラオケでGreeeenのキセキを歌うヤンキーに見えない工夫をしたヤンキーの歌や知らない誰かが歌うSEKAI NO OWARIのRPGを聞くよりカラオケに見えるカラオケでクロノスタシスを歌うのが良いのだ。
クロノスタシスって知ってる?って聞くと知らないと返事が来て350mlのアサヒビールを深夜に2人で飲めばこの夜の出来事の積み重ねでより運命だと思うだろう。
電車に揺られていたらと表現した麦のことを、ジャンケンのパーは紙なのに石に勝つわけないと考えている絹のことを、互いに好きになる。ここ数日の最低な朝帰りが最高の朝帰りになるのだ。3時間21分もあるガスタンク動画を"見たいです"なんて言ってしまうし、片や麦もミイラ展に一緒に行ってしまう。
一部の人間しか共感できない感情を2人で共有できたから。
本棚の前にあったスケッチブックを見て"わたし、山音さんの絵好きです"と言うとすごく照れて髪を乾かしてくれた麦。何かが始まりそうでドライヤーの後にかき消された絹の心臓の音。絹に言われたセリフを頭の中で繰り返す麦。あの時間が永遠に続けば良いのにと思った2人。
ミイラ展デートでは服装がブルーのアウターにグレーのパーカー、JAXAの色違いのトートバッグで完全にペアルック。
んなもん完全に好きになる。
2人の好きなもの以外の一致
しかし好きなものが一緒なだけが恋愛ではない。趣味以外の部分が麦と絹は一致していたのかという点が引っかかる。2人の花束のような恋はその名前の通りそう簡単には続かない。花束はいつかは枯れてしまうもの。好きなものが一緒というポイントで惹かれあった2人には趣味以外やその大部分がズレてくると好きなものが嫌いになってきてしまうだろう。
絹はガスタンクの映像は興味がなくて寝てしまうし、ミイラの写真を見て嬉しそうな絹とミイラで笑う絹へどう感想を言えば良いか分からない麦。その時点でズレはあったのだ。でもパーティの盛り上がりの最中だから冷めることはない。好きなことを共有できているし幸せだから。
ズレのきっかけとしてシーンで出ていたのは静岡での海岸デートだ。
絹が愛読していた"はじまりはおわりのはじまり"と同じテーマを挙げて書いていたブログ、恋愛生存率の筆者が自ら命を絶ったという記事を読んでから絹の心に小さな穴が開いた。ふとした瞬間に思い出していると麦の姿がいない。不安になって大声で叫んでいると暢気な声でしらす丼を買ってきて褒めて欲しいと言わんばかりの麦が戻ってきた。絹は怒っていたが麦は笑って反省していないシーン。
これは彼らの趣味以外の部分が一致していない事が如実に現れていたように感じた。自分達は恋愛というパーティの盛り上がりの中にいると考えていた絹だったが、同棲後就職を気に徐々にズレていく。
麦の先輩である海人と彼女の菜那がお揃いのタトゥーを入れている事について電車で話していた時麦は絹を泣かせたりしないと心で誓っていたが、絹の就活で初めて涙を見せた。それがきっかけで同棲を決めるシーンでは物件もまた予算は少ないが2人の好きなことが優先され理想には遠いが2人のロマンが勝った。尚更楽しいだろう。まだ彼らはパーティの盛りあがりの中である。
恋愛の盛り上がりの最中の崩壊
2016年6月3日、悪行を2人で働いた日。平日は餃子とビールだ。YouTubeに映るAwesomeのPORINは金髪になり人気者になっていた。バロンも大人の黒猫になってきていた。しかし2人はフリーターのままであった。ここから徐々に盛り上がりは終わっていく。
麦にとって苦しい出来事が積み重なっていく。麦のイラストの仕事は順調とは言えず、ワンカット1000円の契約が"3カット1000円ですー"とだけ返ってくるLINE。それを1人で抱え込む麦。価値観が広告代理店の絹の両親がやってきて普通に働いて欲しいと言われる。絹の両親の言う"普通に働く"はフリーターではなく正社員だ。その後麦の父親も上京し、長岡に帰って花火をしろと話す。イラストを見せても興味もなく仕送りの5万円は全て花火へ回った。帰り道のコーヒーがスタバのコーヒーからコンビニコーヒーに変わり、少しずつ麦が好きなことをするには厳しい環境になってきていた。
海人の仕事の手伝いをした時、"協調性とか社会性は才能の敵だから"とかっこよさげなセリフを海人は言ったが麦にはカッコよくなんて見えなかった。彼女を銀座で働かせてクリエイターとしての生き様を語るなんて。
トドメには"ワンカット1kで"とLINE。1kの表現もなかなか腹立たしいし、契約は1000円だったと言及すると"いらすとや使うんで大丈夫です。おつかれさまでした。"
麦は才能を協調性、社会性から守ったが才能がある訳ではなかったのだ。この出来事の積み重なりが好きなことをするだけでは無理という現実が麦に迫り就職する決断をした。麦にとってお金がないと一緒にはいられないと言う焦りだろう。仕事でもお金の話、親からも仕送りがなくなりQOLが下がる一方。
しかし絹にとってバイトしながら絵を描くことと仕事をしながら絵を描くのは違うと感じていた。このままずっと"こういう感じ"が続くと思っていた絹とのすれ違いが始まる。
絹は簿記の資格を取り先に内定を取った。麦はその焦りからとにかくやりたい事は置いといてなんのことだかさっぱりわからない仕事に就職した。
麦が内定決定の翌日、絹にサラリと言った"これでもう、絹ちゃんとずっと一緒にいられる"に絹はひっかかった。好きなことをして"こういう感じ"が続いたとしてもずっと一緒にいられると思っていた絹にとっては違和感でしかなかった。"絹ちゃんとの現状維持が目標"である麦。維持するために就職したのか?と絹は感じただろう。そんなことしなくても私たちは好きなんだから一緒にいれるのに。
この時点で既に2人でいるために働く麦と好きなことをしてフリーターでもこれまでのように一緒に過ごすとではかなり違ってくる。
就職後の2人
そして麦が就職をしてから帰りが遅くなる日もしばしば。早く帰れる日は余裕ができコンビニコーヒーからスタバのコーヒーに戻った。2人で絶対見に行こうと言っていた映画も親睦会で行けない。菜那からの飲み会の誘いも麦は仕事。麦は友達には会う暇はないし、絵も描く暇なんてない。好きなことより仕事なのだ。
絹が約束していた舞台の日付もタイトルも何も覚えていなくてドタキャンしようとしている麦に怒らない絹。でも絹は大丈夫なんかじゃなかった。相手を思いやるような言葉を並べて自分達の主張が顔にも声にも出ている矛盾した喧嘩。
君がそうしたいなら"じゃあ"そうするよと思いやる麦と仕方なくの"じゃあ"と感じる絹。"じゃあ"の捉え方もそれぞれ違うのである。お揃いのジャックパーセルが出ていた玄関の頃とはもう違うのだ。仕事用の黒い革靴が並んでいるのだ。
絹がゼルダをしても麦は一緒にやる訳ではなくイヤホンをしてパソコンに没頭したり、クリスマスは映画を見に行ったが麦は寝息を立てる。本屋では絹は"たべるのがおそい"の最新号を麦に見せようとするが、麦は"人生の勝算"を立ち読みしていた。その絹にとって最悪なクリスマスの夜、眠る前に麦は結婚について質問した。絹はこんな話をしたい気分でもないのに結婚の話を出す麦の神経が理解できなかった。
麦は時間に余裕があって好きなことをできる絹に対していつまで学生気分でいるんだろう、絹からするとセックスしていない恋人に結婚の話を持ち出すってどういう感じなんだろうと。
好きなことして付き合いたての頃のように好きな音楽を聴いて小説や漫画を読んでゲームして変わらない絹に対しての考えはとても個人的にも刺さった。
髪型もずっと変わらない絹と髪の毛をバッサリ切って変わった麦。見た目にも彼らの違いが現れているように思えた。
彼らはお互い一緒にいたいという気持ちはあるが考え方が違うのである。
好きなパン屋が無くなった時もそう。麦は駅前のパン屋で買えば良いじゃんとLINE。絹にとってはそういう事ではない。好きだったパン屋がなくなって寂しいという話を共有したかった。寂しいねと返事してくれるだけで良かったのだ。お互い分かって欲しいのに分かり合えない。
悲しいことに再開して付き合っていた頃を思い出していたシーンで、麦はこのやりとりを覚えてなかった。2020年に絹と再会した日の夜、2人で行ったパン屋があった気がする。あの焼きそばパンまた食べたいな。その後検索すると閉店したと絹から連絡が来ていたことを思い出していたのだ。
2人の大きなすれ違い
麦と絹の考え方の違いが如実に出ていたのが絹の転職を知ったシーン。
自分は好きなことをしないで絹と一緒にいるために仕事を選んだ麦。絹は資格を取ったのに今の仕事は向いていないから好きなことを仕事にできるイベント会社に転職しようとしている。麦は転職について何も聞いていないことに驚き、"ごめん"という言葉で不信感に変わった。既に辞めることを職場に伝えており、好きなことを活かせると言う絹に"遊びじゃん"と鼻で笑う麦。麦の不信感はさらに怒りは変わった。
恋人に転職する事も言わず、夢を諦めて一緒にいるために働いている麦からしたら折角資格を取って働いていたのに向いてないからと言って今後どうなるかもわからないイベント会社に転職するなんて不信感も湧くし怒りに変わっても仕方がない。
絹が圧迫面接で悲しんでいたときに言った"今村夏子のピクニックを読んでも何も感じない人なんだよ"を絹に丸々返されたが、同じセリフでも状況があまりにも違う。麦はゴールデンカムイも途中で読まなくなったし、宝石の国の話なんて覚えていない。パズドラしかやる気が出ない。けどその気持ちはゴールデンカムイも最新刊まで読んで好きなことをしている絹には分からないだろうし分かってくれとは思わない。麦にとって分かって欲しいのは別のことなのだ。生活のために麦は働いているのだと、絹へ批判をして好きなことをして何が悪いとか、2人で暮らしているのは好きだからじゃなかったのかと絹も考える。
麦は一緒にいたいから嫌な事でもする。生活のために稼がなければ。
絹は好きなことして2人で楽しく生きたかった。お金の問題じゃない。
一緒にいるのに理由が違っている2人。好きでいるのにお金ばっかりになっているのが辛い絹。
"じゃあ結婚しようよ!"
このじゃあは前の喧嘩と同じで2人の捉え方が違うし、プロポーズにしては麦は怒鳴っていたのだ。そりゃこんなの理想のプロポーズでもない。鼻で笑い返しても仕方ない。
互いの感情の共有ができない
完全に互いに干渉しなくなる出来事が起きた。海人の通夜の後だ。
麦の海人の印象は酒を飲むとみんなで海に行こうと言い出す人。
絹の海人の印象は正反対で酒を飲むとすぐに女の子を口説こうとする人で彼女にも暴力を振るった。
麦が菜那の飲み会に行っていたら印象は変わっていたかもしれない。
正反対の印象だからこそ最初の頃のように同じように悲しむことなんて出来なかったのだ。麦は一晩中海人の話をしたかったのに絹は同じように悲しめず眠り、そんな自分が嫌になり翌朝打ち明けようとしたが無視された。
麦は"なんかもうどうでもよかった"
絹はその態度に"なんかもうどうでもよくなった"
完全に2人の気持ちは無くなってしまったのだ。同じ家でそれぞれが一人暮らしをしている状態なんて一緒にいる意味も無いだろう。
2人の人生はずっと一緒だと思っていたが離れ始めていた。Awesome City Clubと一緒に仕事をするようになった絹とYouTubeで画面越しでAwesome City Clubを見る麦。付き合おうと決めた日に彼らの歌を別々のイヤホンで聴いていると"君ら、音楽、好きじゃないな"とおじさんに指摘されていたように2人の人生もLとRに分かれ始めている。
イヤホンのLとR
友人の祐弥と彩乃の結婚式に招待された麦と絹は式の後階段に並んで待っていたが2人は階段を挟んで離れて立っていた。それぞれが別れることを決意していたのだ。
2人が友人に話していた会話はまるでイヤホンから流れるステレオサウンドだった。イヤホンのLとRは麦と絹なのだ。
絹ちゃんと別れようと思ってる
麦くんと別れようと思ってて
今もう全然会話もなくてさ
喧嘩にもならないんだよね
感情が湧かないの
でもどうやって別れたら良いかわかんなくて
別れようで済むのって交際半年以内でしょ
うち、五年目突入でしょ。ほら、スマホの解約だって
どのページに行ったら解約できるかわからなく出来てるでしょ。引き止めてくるでしょ。
別れたくないよ、今解約すると損しますよって
とにかく今日、この結婚式が終わったら
別れるから
""でもね""
最後だからこそ
最後くらいは
笑顔で
笑ってさ
じゃあねって言おうと思ってるんだよ
幸せになってねって言いたいんだよね
2人の会話は一つの話として成立しているからあのシーンは交互に流しても成立した。
披露宴後、観覧車に乗って2人は出会った頃の自分達の気持ちを正直に言って笑って話してNIGHT TOWNを歌って久しぶりに楽しい時間を過ごした。
絹の"幸せになってね"はカルテットでいう幹生の真紀と別れる前の夕食の食事のシーンのセリフと同じである。絹は結婚しても恋愛感情がある2人でいたかった。幹生もそうなのである。
2015年の麦と絹
別れ話をしなければならない2人は出会った頃に行っていたファミレスに入った。数時間前の自分達はとても笑っていて楽しかった。麦が昔の楽しかった頃の写真を見せていると絹は"楽しかったね"と漏らす。過去形。もう2人ではあの頃のような気持ちにはなれない。
麦は昔の楽しかった事を思い出して想いが溢れて別れを決意したのにも関わらずその決断が揺らぐ。この4年間は大きい。
サバサバした調子で麦との楽しかったことだけを思い出に大事にしまっておくと言っておきながらこんな別れは違うような気もしている絹。
2人とも式場で言っていたが別れるには惜しい。だって、運命だと思ったのだから。こんなにピッタリ合う人はいなかったのだから。
別れないで結婚したい気持ちが麦の口から出た。
"恋愛感情がなくなったって気持ちが変わってからも嫌なとこ目瞑りながら暮らしてる人たちいるよ。"
これはもし自分が言われてもめちゃくちゃ嫌すぎる。けど麦はこの言葉を言うしかなかっただろう。本音を伝えたかったから。
ハードル下げてこんなもんなのかなって思いながら暮らしたくない絹。やっぱり少しぐらいでも夢を見たいのだ。前のプロポーズも絹の理想でもなんでもないのにこんなのも理想じゃない。
麦の離れたくない気持ちは増していく。お互いの気持ちが冷めたから、家族になったら上手くいく。いろいろあの二人もあったけど空気みたいな存在になったねって。
麦はリアルな結婚、リアルな家族、リアルな幸せを力説した。理想ばかりでは上手くいかない。分かっている。こんなに訴えてくれる麦の言葉に今なら乗れると思っただろう。"そうだね、結婚だったら、家族だったら..."と考え直しかけていたのたが、その考えも遮られた。
自分達がいつも座っていた席で同じ色のジャックパーセルを履いて、羊文学や長谷川白紙、崎山蒼志の話をする若者2人。彼らは2015年の麦と絹だった。何時間も本や漫画、お芝居、お笑い、音楽、ゲームの話をして2人でいることが幸せだったあの時。互いに読んでいる本を居酒屋でやっていたように、表彰状の授与のように文庫本を差し出しあっていた。あの2人は今咲いている花だった。しかし花はいつか枯れてしまうのだ。自分達ではないのだと現実を突きつけられると別れることを選ぶことになるだろう。
序盤に話したが、この決断ができたのは若い2人がジャックパーセルを履いて羊文学や長谷川白紙の話をして小説を交換しあっていたから。米津玄師やKingGnuでは彼らは決断することはできなかったかもしれない。2019年版の麦と絹なのだ。
絹が最悪な気分な時に考えるブラジルがワールドカップでドイツに7点取られた時、ブラジルのキャプテンのインタビューで"我々のこれまでの道のりは美しかった。あと一歩だった。"と話した。
これはある意味別れた麦と絹にとっていい言葉だったのだろう。あと一歩だったのだが道のりが美しかったから良いんだよ。
2020年に彼らは再会する。まるで違うタイプの恋人を連れて。彼らは運命だった恋とは違い趣味以外が合う人を選んだのかもしれない。
理想の花束みたいな恋
お互い家に帰って再開に思いを馳せることができるのは4年間の恋が美しい花束だったから。
閉店したパン屋の付近をストリートビュー見ていると美しい花だった頃の2人が川沿いを歩いていた。仲良く手を繋ぎ顔を見合わせている。画像の中の麦と絹は永遠に静止したままなのだ。
ストリートビューは絹と麦のクロノスタシスだった。
美しい花が咲いていたことは忘れない。絹が言ったように楽しかった思い出は大事にしまっておけるのだ。彼らの4年間の楽しかった思い出が集まって花束になっている。理想だからこそ綺麗な花束のままでとっておけるのだ。スクリーン上だから美しい最後で終われるのだ。
坂本裕二
坂本裕二の脚本は東京ラブストーリーもいつ恋もカルテットもはな恋も全てテーマは同じで、一度発生した恋は全て等しく尊いし、大切な思い出として叶わない恋だろうが何だろうが全てに意味があるから好きなんだよ
もう一回カルテット見よう。カルテットコンビ怖いよ。
ちなみに私は男と焼肉より天竺鼠に意地でも行く。
星の王子様
The boyz元メンバー、활こと허현준くんのことです。彼が抜けてあと2ヶ月もしない内にで1年が経つみたいです。前に更新した時は彼の脱退についてでした。それからはK-POPからもかなり離れてしまい、このコロナ禍の影響もあり、別の推しのコンサートも中止となりオタクとしての活動は全然していませんでした。
そんな中、彼が先日自己レーベルにてソロデビューをしました。
脱退してから2ヶ月、インスタに突如ムキムキの肉体美を投稿し、本人か分からずオロオロしていた中、インスタライブで本人だと確信して(よかった、元気にしているみたい)とホッとしていました。彼はもう활ではなく허현준という事実に頭を殴られたような感覚と共に事務所が彼を支えてくれてるんだなあ。ソロデビューしたら応援しようというぐらいの気持ちがありました。そして先月14日、Cre.Kerと決別し自己プロデュースのソロ曲が出ました。
プロフィール写真を投稿し始めたあたりからそろそろだな〜とか呑気に思っていましたが、事務所は抜けていました。
ネットニュースを見ると未だにThe boyzの활が世間にも、私にも纏わり付いていました。
もうソロ活動前だし、ファルくんと呼ぶのも辞めようと思ったついでに、幼馴染と他愛のない電話をしながら過去のMVや抜けてからのMVも見ました。抜けてからは全くThe boyzがどんな活動をしていたのかも全く観ていないので知りませんでした。デビュー曲の再生回数がえげつないのは置いといて、半年前の新曲の再生回数もかなり伸びていました。
ファルくんがいない世界でも彼らはThe boyzとして11人みんな輝いていて、私はファルくんがいたThe boyzの中にまだ取り残されていました。ファルくんと決別なんて出来てませんでした。
だから本名でなかなか彼を呼べませんでした。
あなたのいないThe boyzなんて、と1年前にブログで嘆いていた私と今の私はなんら変わりありませんでした。
彼のソロ曲を聴いても前みたいに張り付いて何度も見たり騒ぐ事もなくなりのんびり推している推しよりもさらに関心が持てていない自分がいました。MVは勿論とってもカッコ良くて星の王子様はキラキラしていました。でも、彼を推したいと思える自分がそこにはいませんでした。あの頃はちょっと映っただけで大騒ぎしていたのに。今は全画面彼なのに。これはわたしの我儘でしかないので、記事を読んでイライラするだろうしなんだこいつオタク辞めるならさっさと辞めればいいじゃんって話なんですけど、やっとスッキリしました。
久々にK-POPを追いかけ回していた学生時代に好きだった動画をたくさん見返してストーリーに載せると、当時一緒に騒いでいた他のオタクたちからメッセージが来ました。そして彼について話すと、
「ylaはドボの頃のファルが好きなんだよ。」
自分でもこれはよく分かっていました。他の人に言われてやっとこのモヤモヤから抜け出した気がしました。それで今このブログを勢いで書いています。
私は12人で輝いてワチャワチャしていた頃の활、Cre.Ker所属の활が好きだったんです。勿論今の彼はとってもカッコいいし、エンターテイナーとして復帰したことはとても喜ばしい事だと思っています。
「허현준としての彼をの成長を見守り、これからも応援していきたいと思っています。」と前に書きましたが、私にはそれが前ほどは出来ませんでした。
とても友人の言葉に救われました。中途半端なままだらだらと彼を引き摺り応援しても활ではないのだから。推しが抜ける経験は初めてだったので、気持ちの整理が私的には出来たと思っていましたが出来ていませんでした。
彼の活動はインスタぐらいでひっそりとは観るかもしれません。ブログのタイトルは彼の名前からの由来でしたが変えるつもりはありません。あの頃の自分を否定したくはないです。楽しかったから。
素敵な時間をありがとう。星の王子様は私の大きな光ではなくなってしまったかもしれないけど、ずっとこのままみんなの前で輝いていてね。ありがとう。大好きでした。